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心の基地はお母さんであるということ|反抗期のない恐ろしさ

平井信義さんの本である『「心の基地は」おかあさん』

平井信義さんは40年近く親から子どもの相談を受けていた先生。

我が子もこれからたくさんの楽しいことと大変なことが起きると考えられます。

その時に何が起きる可能性があるのか、起こるべきなのかを把握しておきたいです。

chaco

子どもを「よい子」の鋳型にはめないように。

目次

心の基地はお母さんである

平井信義さんの『「心の基地は」おかあさん』には様々な子育てにおいての悩みが書いてあります。

そして、訪れるであろう成長の過程について分かりやすく示されています。

私が平井信義さんの本を最初に読んだのは妊娠中でした。

その時は実感が湧かず小説を読んでいるかのような感覚でした。

子どもが産まれてガラッと生活が変わり、とにかくこの子の命を明日へつなぐことに必死!

こんなに小さくて細くて私がいないと何もできない存在がいることが不思議でした。

子どもの存在にも慣れてきて、ふと「心の基地はお母さん」という言葉を思い出したのです。

子どもの自発性を発達させる

平井信義さんの本では「自発性の発達」の大切さを何度も伝えていました。

自発性というのは産まれてから成長していく過程で必要な力です。

「自発性」とは、自分であれこれと考えて、自分のしたい行動を選び出し、他人に頼らずに行動する力

自分で考えて行動するような大人になるには赤ちゃんの時からの接し方が大事とのこと。

平井信義さんは第一反抗期・中間反抗期・第二反抗期に分けて分かりやすく解説して下さっています。

そして大事なのは「いたずら」を楽しむことです。

つい片付けるのが面倒だったりで物の入ったカゴをひっくり返すのをやめさせたりしてしまったりします。

大人に叱られたり、やめて!と何度も言われ、好奇心をなくしてしまう子もいるのだとか。

そんな子は大人にとっておとなしく、都合の良い子になってしまいます。

そしてそれが、自発性の発達が遅れてしまう1つの要因になるということです。

私は、はいはいを始めた我が子がティッシュを箱から何枚も何枚も引き出してくれた時のことは忘れません。

自分に手があることを把握して指の動きがなんとなく分かってきて、はいはいで移動して体を使って遊ぶ。

とても感動しました。

chaco

全部出されたテッシュを片付けるのは大変だけども!笑

『「心の基地は」おかあさん』には、自発性を発達させるための接し方もあります。

さらには自発性が育たないとどうなるかの具体例なども載っています。

反抗期のない恐ろしさにいつ気付くか

平井信義さんの第一反抗期・中間反抗期・第二反抗期は分かりやすいです。

もし、それぞれのタイミングで反抗期がなかったら…。

この、反抗期がない恐ろしさに気付けるのでしょうか。

反抗期がない恐ろしさは反抗期が来る恐ろしさよりその後の様々な発達に影響します。

しかし『「心の基地は」おかあさん』を読んでいれば、反抗期が来なかったとしても来なかったことに気付けます。

そしてなぜ来ないのかを考えることができるのではないでしょうか。

その時に反抗期のない恐ろしさを子どもに感じてはいけないと考えます。

心の基地となるお母さん、お父さんはまず自分たちに問題はなかったのかを反省しなければならない!

平井信義さんの本である『「心の基地は」おかあさん』を読んでいればそのことに自然に気付けます。

そして、もうこの子はこの段階で反抗期がなかったからダメだ。

となるのではなく、そのような子どもになった過程を見直して接し方を変えるということです。

無言の行のススメ

平井信義の本でオススメしているのは「無言の行」です。

それは子どもに「自由」を与えるもので、無言の行の間は親は口出しをしないようにするとのこと。

無言の行とは

子どものしていることをよく見つめ、子どもに干渉がましい口出しをしないこと

平井信義は本の中で「言ってしまった方が気晴らしになる」と言っています。

言ってしまった方が楽だということです。

子どもが何かをしようとしてそれが親の思っていたことと違ったら、

こっちにしなさいとかそれはだめとか言ってしまいます。

言った通りに子どもがしてくれたら気持ちが良いし、してくれなかったらイライラして、

してくれるまで無理強いをしてしまう。

私自身ちょっとした自分の気分でいつもより怒鳴ってしまったりすることがあります。

親だからと言って完璧な人間ではありません。

そんなこと分かっているのについ子どもの前では見栄を張ったり、偉そうにしてしまいます。

でも子どもはすべて気付いているのではないでしょうか。

平井信義さんの「無言の行」は親が努力をしなくてはならない修行だということです。

「思いやりの心を育てる」ということ

子どもに「自由」を与えることで自発性を発達させようと伝えている平井信義さん。

しかしこの自由」と「放任」を混同している大人がいるということをおっしゃっています。

平井信義さんの本には「自由」は子どもに「まかせること」で子どもに責任をもってもらうこととあります。

子どもは自分の力で自発的に行動し、失敗を繰り返し乗り越えることをすることで達成感を得るとのこと。

これは大人になってもその繰り返しで成長し続けることと同じだと考えます。

そして若い時に挑戦し、失敗し、また挑戦し達成する、これが自立を早めるのではないでしょうか。

私は子どもの頃、失敗するのが何よりも怖かったです。

失敗はとても恥ずかしいものでしてはいけない、と考えていました。

chaco

とはいえ、大雑把でおっちょこちょいな私に失敗がない時はなく…

自分を信じてくれて、ふざけても良い環境が家庭にあったのは

内弁慶な私にとっては、とても幸せなことだったと感じます。

しかし、人が成長するのはそこからです。

心の基地はお母さんであり、それがあるならば今度は外に向けて行かなければならない。

と、根拠のない自信しかなかった私は今になってそれを

根拠のある自信に変えなければならなかったのだということに気付きます。

私には母がいなかったので私の基地は祖父でしたが、祖父が基地で良かったと感じています。

そして、今気付けたことを自分が子育てをしていく上で意識していこうと思いました。

平井信義さんの答え

平井信義さんは大妻女子大学名誉教授でありお医者さんでもありました。

平井信義の本では「それではしつけはどうしたら良いのですか?」の質問に答えています。

厳しいしつけは、子どもの心を閉ざし、自発性の発達を止め、歳を重ね身体も大きくなってから不登校や暴力に繋がります。

そうなるのは子どものせいではありません。

無責任な大人がそのような子どもにしてしまったのです。

平井信義さんの先ほどの質問の答えは、

しつけのことより思いやりの心を育てることを考えましょうとのこと。

思いやりの心があれば相手の気持ちを汲み取ることができ、

人との関わりがスムーズになると考えられます。

そして思いやりの心に触れることで思いやりの心が育つということ。

我が子の成長エピソード

我が子1歳10ヶ月エピソード

なんでも大人の真似をしてしまう時期。

私が少し離れたところにあるストーブのスイッチをDVDのケースで押したのを同じように押していた。

夫がCDの裏側を洋服で拭いているのを真似して聴きたいCDを持ってきてはお腹に当てていた。

とても可愛らしい光景と成長に喜ぶ反面、あんまりだらしないことはできないなと感じました。

そして行動より心の機微の方が敏感に察せられてしまうのではないかなと強く思ったのです。

自分たちの一時的な感情よりも子どもの明るい未来のための思いやりの心を優先したいと思う日々です。

終わりに

平井信義さんの『「心の基地は」おかあさん』をたまに読み返して色々考えています。

平井信義さんの本の素敵なところは子育ての困難にぶつかったとしても改善の方法を示してくれるところです。

しかし、その改善のためにはそれまでその子とどのように接してきたかを知っていなければなりません。

全ては研究と経験に基づいていて、子どもへの愛情が説得力を倍増させています。

これから私の子どももいくつかの反抗期を過ごし、数々の反抗を繰り返すでしょう。

その時にはまた『「心の基地は」おかあさん』にお世話になりたいと思います。

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